【瞑想と発達障害 vol.1】集中力をきたえる
こんにちは。
和の間の施術家、minakoです。
このシリーズを書こうと思ったきっかけは、
私自身と私の周りの家族、親族がほぼ全員「発達障害者」であること。
これまでの社会との関わり、家族間の関わり、日々の生活や仕事、育児の場面で
色々な問題に直面してきました。
ヴィパッサナー瞑想に出会ったのが今から7年前。
生きづらい苦しみにただ翻弄されていた頃からすると、
瞑想と出会ってからは、日々の生き方がかなり楽になりました。
タイトルを見て、「重いなあ」と思われた方もいたかもしれません。
発達障害って言葉自体、なんだか「健常者」と「障害者」を分け隔てているような響きで、ちょっと重い。
でもここでは、障害と捉えず1つのその人の「傾向」や「性格」と捉えつつ、
それでも日々ぶつかる問題や悩みを観察してみて、日常に瞑想を取り入れたら
どう変化したのか、私自身の体験をもとに綴っていこうと思います。
発達障害である本人も周りの人も、発達障害かもしれない、と思っている人も、
少しでも生きやすい人生を送るきっかけになればと思っています。
*このブログは、何かの教えを伝えたり、宗教と関係しているものではありません。
ただ、一人の人生の変化を綴るものです。
集中力をきたえる
発達障害の中にも色々ありますが、「注意力がすぐに散漫になる」、「優先順位がつけられなくてフリーズする」というのがあります。
私も前職の職場で働いていた頃、お客様からクレームが入りその対処をしないといけないのに、何からしたらいいのかわからず、完全にフリーズ状態に陥りました。
パートナーも、家事のやるべきことを一度に3つ以上伝えると許容範囲を超えます。
私の場合、「目の前のやるべきことを1つずつ、順番にクリアしていく」ことで心が
安定します。
この動作、頭で「そんなことわかってるよ」と思ってても、意外とできてないことが多いんです。
脳が一度に情報をキャッチしてしまい、その処理に向かおうとする。
そして混乱する。
「目の前の課題を1つずつ順番にクリアしていく」
これは瞑想のスタンスでもあります。
瞑想は、無になることじゃなく、「集中力を極限まできたえること」でもあります。
集中すべき対象を一点に絞ること。
瞑想をスタートする時は、ひたすらこの連続です。
そして、動作の内容はもっと細かく細分化されます。
呼気が鼻の穴から入ってくる。
肺に入る。
鼻の穴から出ていく。
というように。
生活の場面でも同じです。
1つ課題を確認し、それを確実に達成する。
この繰り返しです。
仕事の場面や緊張を強いられる場面などで、混乱しそうになったら、
できるだけ細かく、課題を細分化してみると、心が落ち着いてきます。
心の構えが少し楽になるかもしれません。
呼吸することを忘れず、心穏やかに過ごすことができますように。